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枝雀の落語

BS朝日の「君は『桂枝雀』を知っているか!? ~伝説の天才落語家の真実~」は本当に見応えがあった。

枝雀は「天才的な緻密さの故に悩みぬき…」というのが一般的に言われている
自死の原因だが、その説明に対して、息子さんは、素の、家族にしか言えない、
なるほどな、っていうことを言った。確かにそれこそ、その通りだ。

それは、「鬱の人に対して『あなたはどうして鬱になったんですか』っていう
質問は愚問だと思う」、ということ。
ざこば師に「生きる、生きる…の先に死がある」って語っている場面があり、
ざこば師がなんで、そんな難しいこと考えるねん、と切り返していたが、
これまたなるほどな、って思う。
なるほど、の連続なのだが…(苦笑)。
兄と弟とでお父さんの印象が違う、というのも当たり前ながら、なるほど、と思う。
親は子供一人一人とのやりとりで、夫婦は夫婦同士のやりとりでこんなふうに
いろんなことを発見してるんだな、とも思った。これまた、なるほど。
自分も親とのやりとりを断片的に思い出すと、相通ずるものがある。

それにしても「枝雀ノート」はすごい。プロだから、当たり前のことかも
しれないけれど、一つのことを、突き詰めて考えてる…というか、
そのノートに残された格闘、これこそ、笑い論、落語という一種の
芸能論、文学論というか哲学というか…。

それを演じることのなかで、進化し続けていたすごさがお弟子さん
の話からも推察できた。同じ時に襲名した同世代の桂福團治師の
話もとても印象的だった。

とにかく枝雀落語そのメカニズムも含め、本当にすごい。

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